駆け出し外資サラリーマンの投資日記

駆け出し外資サラリーマンの雑記

米国株投資、ビジネス、IT、マンガ、ライフハックに興味があります。自分の関心事や考えたことを書きます。


【就職・転職】全国転勤は自販機の缶ジュースと同じ扱いである


全国転勤型の雇用体系で働いている人の多くは、日系の大手企業勤務だと思います。私もかつてはそうでした。全国転勤型で働いている人は、会社の辞令1つで2週間後には九州に行ってくださいと言われ、九州で住むことになります。

終身雇用が前提であった時代ではある営業所で欠員が出たら補充要員を入れるため、誰かが異動することが一般的でした。会社都合で人生が決まっていました。会社が社員の面倒を一生見ることが前提であったため、会社に忠義を尽くすことが重要でした。

しかし、時代は変わり、日本のトップ企業であるトヨタですら、終身雇用の維持は難しいと言われています。終身雇用の保障なしに、会社都合の転勤は社員にとってデメリットでしかありません。

そもそも欠員が出たから、人員を補充する手段として他の地域にいる社員を引っ越しさせる必要があるのでしょうか?現地で採用しても問題ないかと思います。

考えられる理由としては、①採用・社員の教育コストが不要②社員の忠誠度を計る等があると思います。

まるで転勤させられる社員はまるで自販機の缶ジュースです。人事という名の自販機補充員が社員という缶ジュースを詰め込んでいます。自販機の設置場所は全国にあり、缶ジュースはどこに設置してほしいといっても、希望はほとんど通りません。転勤で視野が広がるという人もいますが、それは転勤好きな人の理屈であって、その理屈を転勤したくない人に押しつけるのは違うなと思います。

ここからがポイントですが、缶ジュースのように補助される人の仕事は、あまりマーケットバリューが高い仕事でないことが多いです。職種として多いのは、営業職か工場の生産管理でしょうか?誰を補充してもよいことは、同じことができる人が多く、あまり希少性がないということです。40歳でリストラにあった場合、転職で苦労する、もしくは以前の給与を維持するのは難しいと考えます。仮に若手の人が転職したいと思った場合、転職希望先の本社が東京にあり、面接に行くたびに東京に通うという苦労や疲労があります。これは都内で働いている人に比べてしんどいところで、転職のハードルが高くなります。私が転職活動した際には、幸運にも東京に新幹線で一本で行けたので、なんとかなりましたが、正直飛行機を使う距離にいた場合、転職活動中に気持ちが続かなかったかもしれません。

まとめになりますが、海外拠点で若いときから裁量権をもって仕事ができる以外の全国転勤型は働く人にとってデメリットが多いです。もし、地方拠点で働いていてこのままでよいのかと考える人は、転職市場で自分のマーケットバリューを確認することをおすすめします。私も現時点ではまだまだ自分のマーケットバリューが高くないので、日々進化したいと思います。

先日前職の同期と話す機会がありましたが、東京にいた同期は日本全国に散らばっているみたいでした。そして、退職する人はほとんど出ていないとのことです。おそらく社会人3年目〜4年目が大きな別れ目になると思います。ここで、転職する人としない人がはっきりします。5年目、6年目になるとそこで働くのが、その人のスタンダードになり、転勤も当たり前という発想に至ります。彼らと話すと、自分が在籍していたときと話す内容が全く変わっていないようでした。生き残れるのは、強い者ではなく、変化できる者だという言葉を思い出しました。